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強迫性障害について

【強迫性障害とは】

やめたい、意味がないとわかっていながら、ある考えがいつまでも頭から離れない(強迫観念)、ある行動を繰り返さないと気が済まない(強迫行動)、といった症状に苦しむ病気です。強迫神経症とも呼ばれます。

 

例えば…

●トイレに行った後や汚いものに触れた後、必要以上に何回も手を洗ったり、
衣服を洗濯したりする。

●外出時にドアの鍵を閉め忘れていないか、ガスの元栓をしっかり締めたか、
何度も戻って確認してしまう。

●棚に並べてある本の数が気になって、数えることがやめられない。

●4や9など、特定の数字に関連して不吉な考えが浮かび、不安に襲われる。・・・など。

 

【強迫性障害の原因は・・・】

脳の中の神経間で情報伝達がうまくいかなくなることが原因の一つになっているとされています。
脳には私たちが生活をスムーズに行うための多くの情報が組み込まれていますが、その伝達が正しく行われなくなって、例えば「手が汚れているかもしれない」という不安な気持ちの情報伝達が過剰になり、強迫性障害の症状が現れるのではないかと考えられています。
このような不安な気持ちの情報伝達には「セロトニン」という物質が関係していると考えられています。

 

【どのような治療法がありますか?】

強迫性障害の治療の基本として、薬物療法と行動療法があります。
治療法の選択にあたっては、年齢や身体合併症の有無、症状の重さなど、さまざまな要因に応じて決められます。
症状に悩まされている方には、専門医の受診をおすすめします。